鉄臭い油臭いダッチオーブンを再シーズニングで大救出!【ニトダッチ】
こんにちは、ニトダッチ愛用者のコトサワです
普段から愛用しているニトリのダッチオーブンが突如、鉄臭くなってしまいました
料理に鉄の匂いと味が濃く移ってしまうほど強烈なもので、これはいかんということでダッチオーブンをただちに救い出す作戦を考えました
具体的な原因は不明ですが、錆びて鉄臭くなるということはどうやらDO(ダッチオーブン)あるあるのようで……ネットやYouTubeでいろいろ調べてみると、情報がわんさか出てきました
そしてシーズニングを徹底的にやり直すと臭みや錆の問題は解決するという情報を手に入れたので、それを実践してみることにしました
ということで今回は私が調べた結果をもとに、ダッチオーブンの鉄臭さを跡形もなく消し去る方法を私の奮闘記とともにご紹介していきます
用意するもの
今回ダッチオーブンを救出する際に使用したものはいくつかありますが、その中でも一番活躍してくれたのが重曹です
重曹はアルカリ性なのでダッチオーブンにこびりついた赤錆(酸性)と油汚れを浮かして、鉄臭さの原因を一掃してくれます
ソフトな研磨剤としての役割も果たしてくれるので、ダッチオーブンを傷つけずに表面の汚れを削り落とすこともできます
(詳しい使い方は次の項目で説明しています)
そのほかに用意するものも一覧でまとめておきます
- オリーブオイル
- 中性洗剤
- タワシ(金属NG)
- 耐熱手袋
- 野菜くず
- 菜箸 or トング
- 重曹
通常のDOお手入れでは洗剤類の使用は厳禁とされていますが
今回はシーズニングを一からやり直すことが目的のため、今までのシーズニングを剥がすためにも洗剤を使用します
またダッチオーブンの手入れは高熱の鉄を扱う作業になるので、必ず耐熱の手袋を着用するようにしましょう
鉄臭さDO vs コトサワ
ここからは私が実際にダッチオーブンを再シーズニングして、鉄臭さを撃退した方法をご紹介します
大体の流れはこんな感じです
- お湯を沸騰させて表面の汚れを浮かせる
- 重曹入りのお湯でさらに汚れを浮かせる
- 洗剤とたわしで蓄積した油や汚れをとる
- ダメ押しで重曹ペーストで汚れをとる
- オリーブオイルでコーティング(×3)
- クズ野菜を炒める
Before
我が家の住人はキャンパーでないので、ダッチオーブンはもっぱら在宅勤務です
赤錆がうじゃうじゃ目立っているわけではありませんが、蓋を開けるとどことなく鉄臭くよーく見ると中が赤黒い気がします
購入直後に一度シーズニングを行い、その後も使用するたびにオリーブオイルを塗って手入れをしてきました
毎日使っているわけではありませんが、使用頻度はそこそこで、これまでは料理や鍋が鉄くさいと感じることは一度もありませんでした(購入して1年程度)
たまたま間があき、先日1ヶ月ぶりくらいに料理に使用したところ、間を空けすぎたのか錆びてしまい使い物にならなくなってしまいました
ダッチオーブンは一度錆びてしまっても、シーズニングをやり直してしっかり手入れすれば元の状態に復活します
ダッチオーブンの再シーズニングを画像付きでわかりやすく解説
STEP 01
お湯を沸騰させて表面の汚れを浮かせる
まずはじめにダッチオーブンに水を入れて沸騰させます
前回使用した後にオリーブオイルで手入れをしましたが、その古い油がこれで落ちます
表面についている汚れもこれである程度落ちます
見切れていますが、画像奥では蓋にも水を入れて同じ作業をしています
ある程度お湯を沸かせていると
油の塊?錆び的な汚れ?のような薄茶色のブツが出てきました
毎回綺麗に手入れをしているつもりでも、お湯を沸騰させるだけでこんな汚れが出てくると思うと、普通に料理に使っていたことが恐ろしくなってきます
汚れを確認できたらお湯を捨て、またコンロに戻します
蓋は取っ手がコンロ側にあって安定しないので、画像のようにアルミホイルを五徳にかぶせて高さを調整してください
水平にしないと水が溢れるので注意が必要です
STEP 02
重曹入りのお湯でさらに汚れを浮かせる
今度はさらに汚れを浮かせるために重曹入りのお湯を沸かします
きっちりとした分量は計っていません
底が見えなくなるくらいたっぷり重曹を入れて、一緒に水も加えます
重曹は温度が上がると、アルカリ性が強くなり酸性の汚れをさらに落とす効果があります
先ほど水のみを沸騰させた時には出てこなかった焦げのような黒い汚れが浮き出てきました(汚い…ショック…)
もちろん蓋も同じように重曹とお水を沸騰させてください
蓋はお水の量が限られますが、吹きこぼれないように水の量に注意してください
この作業をするとコンロ周りが重曹まみれになるので覚悟が必要です
重曹はとても効果のある便利グッズですが、使用後に水拭きをしても白く残ってしまうことがあります
こう言った場合には、クエン酸を含んだスプレーやウェットシートで上から水拭きをすると、跡が残らず綺麗に掃除をすることができます
ダッチオーブンの中では見にくいので、重曹水を沸騰させたものをボウルにすくってみました
画像ではあまり伝わらないかもしれませんが、かなり濁っています
黒いクズもたくさん浮いています
そりゃ料理も鉄臭くなりますよねって感じです
私は1度では納得できなかったので、この「重曹と水を沸騰させる」という作業を3度繰り返しました
この回数に決まりはありませんが、水がしっかり濁っているうちは続けたほうがいいかもしれません
STEP 03
洗剤とたわしで蓄積した油や汚れをとる
表面の汚れを一通りとったら、今度はこれまでのシーズニング・手入れで塗り重ねてきた油を一気に落としていきます
以下のことに注意してください
少しわかりにくいですが、まだまだ汚れているようで泡がどんどんん茶色に濁っていきました
数度擦って流して擦って流してを繰り返しました
特に先ほど重曹水で汚れを落とすことができなかった鍋の裏面の汚れが目立ちます
泡がどんどん濁って、錆っぽい匂いがキッチンに充満しました
STEP 04
ダメ押しで重曹ペーストで汚れをとる
何度か洗剤でこすりましたが、納得いくまでは綺麗にならず…
こうなったらまたあの方にお力を貸して頂こうということで登場していただきました、重曹です
重曹を少量の水で練ってペースト状にしたものをたわしで擦りました
必死で作業をしたので画像を撮り忘れてしまいましたが、さっきの洗剤必要あった…??ってレベルで汚れが落ちていきました…
画像のペーストは真っ白ですが、擦った後は錆を含んで鮮やかな赤茶になるレベルで汚れていました…
汚れが落ちたことの嬉しさよりも、え…こんなに錆びてたの…というショックの方が大きかったです
STEP 05
オリーブオイルでコーティング(×3)
洗剤と重曹ペーストで今までのコーティングを剥がしたことによって、ダッチオーブンの色が白っぽいグレーに変化しました
洗ったダッチオーブンをもう一度コンロに戻して火にかけます
水分が飛んで白い煙が落ち着いた頃を見計らって火を消します
熱気が落ち着くのを待ち
まだダッチオーブンに熱が残っているうちに、オリーブオイルをキッチンペーパーで塗り込みます
油は最小限に、ベタベタにならないように心がけました
底の裏側や取手の付け根などにもしっかり塗り込んでいきます
そしてまた火にかけ、油が焼けて白い煙が出き切るのを待って火を消します
私はこの工程を3回繰り返しました(最低でも3回、余裕があれば4〜5回した方がいいそうです)
STEP 06
くず野菜を炒める
油のコーティングが終わったら、鉄本来の匂いを消すためにクズ野菜を炒めます(蓋も同様)
この作業をすることによってダッチオーブンの表面に油膜が形成されやすくなるそうです
買った当初にも同じ作業をしましたが、今回はシーズニングを一からやり直すので同じことをしています
底面だけでなく、側面にも油がなじむように野菜を押し当てるイメージで炒めます
少し焦げるくらいまで炒めたら、ダッチオーブンを冷まして洗剤は使わずに洗います(以後の手入れで洗剤は使いません)
After
再シーズニングが完了しました
古いシーズニングを全剥がしした際には、一旦グレーっぽい色になりましたが、オリーブオイルを塗り込みクズ野菜を炒め油膜を作ったことによって黒光りするダッチオーブンに仕上がりました(ブラックポットまでの道のりはまだまだ遠い)
鉄やサビの匂いは完全に消えて、油のベタつきや焦げの塊等も一掃することもできました
これからは錆びつかせて鉄臭くならないように、今まで以上に丁寧に手入れをして愛でていきたいと思います
その後の手入れについて
ダッチオーブンは一番最初のシーズニング以降、洗剤を使用することはありません
たわしとお湯(焦げや匂いが取れない時には重曹も)でしっかり洗い、油膜を重ねて年々育てていきます
私が見つけたダッチオーブン有識者の方々の意見を備忘録としてまとめておきます
(私はこれからこれらの方法を試し、再度自分のダッチオーブンを育てていくつもりです
成果が分かり次第、都度ご報告させていただくつもりですが、全ての方法が必ず正解というわけではないかもしれませんのでご了承ください)
- 手入れの油は最低限に、洗う時にはたわしでしっかり汚れを落とすように
- 手入れの油はあくまでもサビ防止のためのサブグッズで、調理に必要不可欠なものではない
- ブラックポットと呼ばれるDOの完成形に近づけば、既に膜がしっかりできた状態になるため、都度油でコーティングする必要がなくなる
- 最初のうちは油料理・オーブン料理でたくさん使い込んで慣らしていく
- 使用前にお湯を沸かし、古い油を浮かせて流してから使うようにする
- 前回の料理・油の臭いが気になる時には重曹・緑茶等が有効
- 湿気を避け本体と蓋に隙間を開けて保管
我が家のダッチオーブン
我が家で愛用しているダッチオーブンはニトリのダッチオーブンです
ニトリのダッチオーブンは大小と2種類のサイズがありますが、丸鶏の調理等をしたかったので大の24cmを購入しました
キャンプ用ではなく自宅の調理用としてのダッチオーブンを探していたところ、格安で優秀という口コミ多数のニトリのダッチオーブン、通称ニトダッチに出会いました
今夜もニトダッチで野菜を食らう
— としお@Stay home (@Bondancer) October 24, 2021
底網のおかげで野菜が焦げ無くなっていい感じ。ブロッコリーだけは後から入れた方がいいかな?
ソーセージから出る油でニトダッチが焦付く対策で底網の下にアルミホイルを敷いたので後片付けも簡単なはず! pic.twitter.com/nuAWHsAYkC
人生初の焼豚できあがり❗️家族全員が口にしたとたん『うまっ∑(゚Д゚)✨』という仕上がり。あっという間に売り切れ〜😊いやー、ニトダッチすごいわ。 pic.twitter.com/rRKnQ7VxxU
— サリー@ちょっとキャンプ行ってくる。 (@chottocamp) June 7, 2018
DO初心者の私は他ブランドの製品を使ったことがないので比べることができませんが
普通のフライパンや鍋とは一味も二味も違う美味しいご飯を作ることができているので、今の所ニトダッチで十分満足しています
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2021年11月現在ネット通販では私が購入した24cmの大きいサイズが見当たりませんでした
まとめ
最後にダッチオーブンの鉄臭さを改善する方法を簡単にまとめます
- 重曹・洗剤を使ってこれまでのシーズニングをしっかり剥がす
- 沸騰させたお湯が錆で濁る場合は濁らなくなるまで繰り返す
- 購入当初に行ったシーズニングをやり直す
- 湿気を避け正しい手入れと保管を継続する
今回はダッチオーブンが鉄臭くなってしまった場合の対処方法をご紹介しました
何もしないまま放置しておくと錆びてしまいますが、手入れのためにと油を塗りすぎるのも良くないようで…DOの育て方にはある程度コツと様子見の期間が必要のようです
私のDO修行の旅はまだまだ続きますが
今回の私の奮闘記が同じような悩みを抱えている方の参考になれば嬉しいです
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